こんにちは!はやっしーです!今日はカウントベイシーオーケストラ(以下ベイシーバンド)のおすすめのライブアルバムを6つ紹介します。
以前はスタジオ録音のアルバムを紹介しましたので、まだ読んでいない人はこちらから読んでください!→初心者必見!カウントベイシーオーケストラのおすすめアルバム6選!
ベイシーバンドは二つに分かれる
この話は上のリンク(ここからも飛べます)に貼っているので、まだ読んでいない人は是非読んでください!
ライブアルバムの魅力って?
次に、ライブを録音したライブアルバム(以下ライブ盤)の魅力についてお話しします!
①その場にいるような雰囲気を味わうことが出来る。
②ライブならではのハプニングなども味わう事が出来る。
以上がライブ盤の魅力です。
まず①ですが、スタジオ録音は音質も良く、各楽器のバランスもミキシング(簡単に言うと編集)でしっかり作りこまれたものばかりのため、バランス感覚や音質の良さではライブ盤に勝ります。ライブ録音は音質こそスタジオ録音に劣るものが多いものの、その場に居るような感覚を味わう事が出来ます。つまりそれはそれぞれの良さがあるという事でもあります。
次に②ですが、スタジオ録音は何度も収録している場合が多く、完璧なものがそこで出来上がっています。ですから、ミスがあまり見受けられないのが特徴です。しかし、ライブというものは当たり前の話ですがその場きりのため、大きなハプニングが起こる事以外やり直す事がありません。つまり多少のミスはそのまま録音されることとなり、そのようなハプニングを見つける事が出来るのもライブ録音の特徴であり、魅力の1つです。個人的な話ですが、そのようなミスを見つけて大いに笑った事が何度もあります。
これらから、スタジオ録音では味わえない魅力がライブ盤にはたくさん詰まっています。
では長くなりましたが、本題に行きます!
おすすめアルバムの紹介
①Basie In London
これは恐らくベイシーバンドのアルバムの中でも相当有名なアルバムだと思います。何度も再発売されているので、色んなパターンのアルバムが出ています(ボーナストラックの有無など)。なんせこの時代、ベイシーバンドが快進撃を繰り返していた頃であり、ヨーロッパを中心に海外遠征も毎年のように繰り返しています。そんなベイシーバンドの1956年のツアーで収録されたアルバムで、In Londonと言いながら実際に収録されたのはスウェーデンというオチもあったりする、ベイシーバンドのライブアルバムの王道のものです!
個人的におすすめの曲はSixteen Men Swingin’、Corner Pocketです。前者はまさにビッグバンドの醍醐味ともいう点がたくさん詰まっている曲です。
ビッグバンドの醍醐味というのは
①リズム隊がスウィングし、
②サックスが全員で流れるようなフレーズを吹き、
➂華やかにブラス(トランペットとトロンボーン)が入る、
という事なのですが、このビッグバンドの醍醐味を網羅しているように感じます。前者はアップテンポの曲のため、それが一糸乱れぬ演奏になっているのが大きな特徴です。
ビッグバンドの醍醐味で言えば後者も然りですが、後者の特徴は絶妙なテンポ感でサクサクと曲が進んでいく感じが大きな特徴です。その上で観客の盛り上がりも最高潮に達しています。
このアルバムは、ベイシーバンドやビッグバンドを聴き始めた皆様には是非聴いてほしいです!きっとライブ盤ならではの良さを分かっていただけます!
②Complete Live At The Crescendo(1958)
①で紹介したアルバムから2年が経ったときのアルバムですが、この時代のベイシーバンドの特徴としては数多くのアレンジャーによって提供された曲と、歴史上最高峰といっても過言ではないメンバーの顔ぶれだと思います。そんな頃に収録されたアルバムの一つですが、このアルバムはCD5枚組のセット販売となっており、いつも紹介しているアルバムたちに比べれば断然多いです。これには理由があり、このアルバムの音源が収録された時(1958年6月24日から7月3日まで)のベイシーバンドがロサンゼルスのクレッセンド・クラブに出演しており、その時に録音されたものからの総集編だからです。
全体的な印象としては素晴らしいの一言ですが、以前にも紹介したスタジオ録音のアルバム(April In ParisやComplete Atomic Basie)の曲や、この時期に収録されたスタジオ録音のアルバム(Basie Plays Hefti)の中からも演奏されており、ライブとスタジオそれぞれで演奏された時の雰囲気の違いをより強く味わう事ができます。
そしてなんといってもこの時期のライブ録音にしては音質が異常なほど良いため、聴きやすいライブアルバムだと思います。ですので、先ほどのBasie In Londonがどうしても耳に馴染まなかった人はこれか④のLive At The Sandsを聴いてみてください。きっと楽しめると思います!
個人的なおススメはDisc1の15曲目のFancy Meeting You、Disc2の9曲目に入っているWho,Me?です。前者はNeal Hefti(ニールヘフティ)さんによる編曲ですが、短い中にベイシーさんのイントロ、テーマ、ソロ、トゥッティが詰まっていて、ライブでの高揚感は勿論の事ながら、ベイシーバンドの魅力を一つに詰めた感じを是非楽しんでほしいです。またこの曲は学生バンドにも多く演奏されており、そういった意味でもなじみのある曲です。
後者はFrank Foster(フランクフォスター)さんによる作編曲ですが、とにかくサックスソリとトランペットソロのかっこよさがこの曲の大きな魅力です。ソリに関してはフレーズ、和音ともにかっこよさの極みで、さすがフォスターさんと言わんばかりです。トランペットソロはこの時期にベイシーバンドに在籍していたリードトランペット、Snooky Young(スヌーキーヤング)さんによるものですが、後年数多くのビッグバンドに在籍し、世界一のリードトランペット奏者と言われるだけの歌心とハイトーンには、是非しびれてほしいと思います。ここまでトランペット一つで表現できるのか!といったソロが聴けます!
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➂Paris Jazz Concert Live(1960)
これは1960年に収録されたアルバムなのですが、この当時のライブの雰囲気やセットリストを味わうにはもってこいのライブ盤です。それは
①曲がほぼ編集されていない
②客席で録音したもののようだから
この二点が主な理由です。①に関してですが、上で紹介したBasie In Londonは後年に発売されたアルバムでは曲の順番が変わっていたりしており、どの時点での順番が正しいのかの判断がつきにくくなっています。また④Live At The Sandsのように収録日が複数にわたっていて、その中から選んで一枚のアルバムとして出されている場合もあり、1つのライブとしてつかみにくい場合もあります。
しかしこのアルバムは一つのライブをそのままアルバムに収めたもので、セットリストの作り方の勉強にもなります。勿論演奏としては歴史的に見ても最高レベルにあり、不動のメンバーとバンドの特徴を大いに掴んだアレンジメントによって観客のテンションは勿論、バンドの勢いも最高潮になっています。その雰囲気がそのままに入ったこのアルバムは是非聴いてほしいです!ただし、音質に関しては②Complete Live At The Cresendoや④Live At The Sandsには劣りますのでご承知ください。
個人的おすすめ曲はSo Young,So Beautifulです。これは当時リードアルトサックス兼コンサートマスターを務めていたMarshal Royal(マーシャル・ロイヤル)氏をフィーチャーしたバラード曲なのですが、Marshal氏の甘くも力強いアルトサックスのプレイは勿論、間で出てくるトランペットとテナーサックスのソロの完成度、そして全面でマーシャル氏を支えるバンドの張り切り度合いが何よりも気持ちいいですね!個人的な話にはなりますが、バラードはこう吹くべきだ!という手本にもなりました。他の曲も美味しい演奏ばかりです。
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④Live At The Sands(1966)
これは1966年1月にアメリカのサンズホテルで収録されたアルバムですが、Frank Sinatra(フランクシナトラ)というボーカリストと共演していた時期のライブ盤です。②や➂に比べればメンバーもかなり入れ替わっており、またこの時期のベイシーバンドはポップス曲のカバーアルバムばかり出していたため、スタジオで録音されたアルバムはさぞかし評判が悪いのですが、ライブはいつも通り素晴らしい演奏をしています。
このアルバムはフランクシナトラさんと共演された「Sinatra At The Sands」というアルバムの前座で行われたベイシーバンドのみの演奏の収録で、曲目もバラードからファストナンバーまで取り揃えており、曲のバランスがずば抜けていいです。
以前にも紹介したスタジオ録音のアルバム(April In ParisやComplete Atomic Basie)の曲もたくさん聴くことが出来ますし、聴き比べのレパートリー増加に一役買えるのではないでしょうか。そしてこの2年前に収録した「This Time By Basie」という最新アルバムからのレパートリーも曲目に入っており、変化にとんだセットリストを楽しむ事が出来ます。
そして➂でも紹介したように音質がとてもいいので聴きやすいです。ですので、曲的にも音質としても馴染みやすいです。
こちらから購入できます!ただし、あまり市場に出回らないため、見つけたら即買いをおすすめします!→Live At The Sands
⑤Big Band Montreux’77(1977)
さて時代は進み、1977年のMontreux Jazz Festivalの録音から発売されたこのアルバムを紹介します。
まず一番の特徴は各楽器のフィーチャー曲を一同に聴けることです。具体的に言えばテナーサックスはBag Of Dreams、トロンボーンはThe More I See You、トランペットはA Night In Tunisiaと、各楽器のフィーチャー曲を1つのアルバムで一気に聴けることはそう多い話ではないです。全体の曲目的には「Complete Atomic Basie」からLi’l Darlin’やSplankyといったおなじみの曲から、1975年に発売された「Basie Big Band」からのThe Heat’s OnやFreckle Faceといった最新曲、そしてベイシーバンドの看板曲であるJumpin’ At The WoodsideやOne O’clock Jumpまで網羅されており、この一枚でベイシーバンドの歴史をざっと見返す事が出来ます!
このアルバムもそれなりに音質はいいです。そして音量バランスのせいもあるのですが、リズム隊の音量(とくにベース)が大きめなので、リズム隊を聴きたい、ベイシーバンドのリズムをもっと聴きたい!という人にはかなりおススメです。そうは言っても全体的なバランスが悪いわけではないですし、価格もそこまで高くないので、比較的聴きやすいアルバムです。
そんなアルバムはこちらから購入できます!→Big Band Montreux’77(Amazon)
⑥Basie Is Back(2005)
1935年に結成されたカウントベイシーオーケストラは1984年にリーダーであるカウントベイシーさんが逝去しました。これは全世界に衝撃を与え、日本でも数多くのファンが悲しみにくれました。その後のバンドはゴーストバンドとしてベイシーバンドのOBが指揮を執る形で今日まで活動を続けています。その間にも多くのアルバムがリリースされたのですが、どうしてもコラボ盤としてスタジオ録音をしていたりと企画色が強く、今までに紹介したライブ録音のアルバムのような、普段の活動を垣間見れるアルバムはほとんど出ていない状況でした。そんな中2006年に突如リリースされたのがこのアルバムです。
2005年10月に来日された際に仙台で録音されたのですが、曲目としてはCorner PocketやWhirly Bird、以前紹介したIn A Mellow Tone(こちらからどうぞ!→ここ)といった今まで数多く演奏された名曲たちは勿論、ゲストのボーカル曲もセットリストに含まれており、ベイシーバンドの色々なカラーを楽しめます。
しかし、その中に流れる絶妙な間の取り方や、スウィングの感覚は御大が居た時となんら変わっておらず、上手く受け継がれている事に脱帽しました。正直ここまでの完成度を維持するのには想像もつかない努力があったのだと思うと、本当に感謝は勿論、頭が上がりません。
ちなみに今でも一年に一度のペースで来日されているので、是非一度見に行って欲しいです!
そんなアルバムはこちらからどうぞ!(紙ジャケットが安価だったので、そちらを貼っておきました)→Basie Is Back(Amazon)
最後に
いかがでしょうか?ベイシーバンドのアルバムはとても多いので、どれから聴けばいいのか分からなかった人も多いでしょう。もしそのような人はこれらから聴いてみるといいのではないでしょうか?今回は初心者でも聴きやすいアルバムを一気に紹介してみました。
今後もベイシーバンドのアルバムは随時紹介していくので、よろしくお願いいたします!以上はやっしーでした!