楽譜を無料で作成するならMusescoreが一番!

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こんばんは!はやっしーです!

僕はジャズを演奏していますが、学生時代はジャズバンド、とくにビッグバンド演奏に明け暮れていました。プロフィールでも紹介したように大学時代は部活動のほかに自分のビッグバンドを結成して活動していたのですが、演奏する曲の譜面が、

①作編者が書いた譜面そのものやそのコピーでない事が多く、かつ

②そのような譜面を公式的に売っていない場合が多かった(今でもそうなっている)

ため、自分で採譜をして譜面を書いた上で演奏してもらっていました。

また、ビッグバンドに限らずジャズにはソロがつきものですが、部活動ではソロの採譜を頼まれる事も多かったです。採譜自体は苦でないのですが、採譜をしたあとにそれぞれの楽器に移調し直す必要がある場合がありました。

そんな時に使っていたのがMusescoreという無料で楽譜を書けるソフトです。今はSibelius(プロ用のソフト)に移行していますが、Musescoreは学生時代にお世話になったソフトでした。という事で、そんなMusescoreの魅力についてご説明します。

Musescoreの魅力って?

①打ち込める楽器の数の制限がないので、ジャンル問わず様々な編成に対応出来る

②操作が単純なので、初心者でもすぐに使えるようになる

➂ジャズにありがちな持ち替え楽器も対応出来る(Musescore2.0以降のみ)

④譜面の移調をボタン一つで行えるようになる

⑤パート譜の自動作成もしてくれる(Musescore2.0以降のみ)

⑥PDF出力をはじめとした他の形式への出力が出来るので、作成したデータの共有も簡単に出来る

ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。では早速詳しい話をしていきます!

①打ち込める楽器の数の制限がないので、ジャンル問わず様々な編成に対応出来る

無料で打ち込める楽器の数が無制限のソフトは、Musescore以外にないです。

例えば他の有料ソフトでも無料のお試し版が配布されていたりするのですが、実はここに大きな落とし穴があります。それは、打ち込める楽器の数に制限があるという事です。つまりビッグバンドや吹奏楽のように、多種多様な楽器が一度に演奏されるような形態の音楽の譜面を書こうとすれば、有料ソフトの無料版は使えない事が多いです。

しかし、Musescoreは違います。打ち込める楽器の数の制限がないのです!つまり、ビッグバンドや吹奏楽のような形態でも自由に打ち込む事が出来ます。無料で好きなだけ打ち込めるのですから、譜面を作成するならMusescoreは相当いいものです。Musescoreを使い始める前はすべて手書きで譜面を書いていました。しかも横長のスコア用の五線紙ではなく、一般的な縦長の五線紙を使用していました(下の画像を参照)。

↑Musescoreを使う前はこのように逐一線を引っ張って書いていました。

このように使用する縦長の五線紙すべてに線を引っ張って書いていました。

しかしMusescoreを使いだしてからはこのような煩わしい作業の必要性もなくなり、作業の効率がぐんと増しました。パート譜やソロの譜面を作る時もこのように線を引いていましたので、その必要性がなくなって、個人的には資源の無駄もなくなりました!ですので、経費削減にもつなげることが出来ます!

②操作が単純なので、初心者でもすぐに使えるようになる

これは僕が操作し始めた時も今でも感じる事ですが、操作が単純なので、すぐに使えるんですよね。例えばですが、世界最高峰の譜面作成ソフトと言われているFinaleはFinale独自のテンキーやショートカットが存在するため、それを記憶しておかないと使いづらいという難点があります。

実は僕もソフトそのものを導入する際にどれを選んでいいか分からずにFinaleの無料版を入れた事があり、そこの事情を知らずに「なんだこれ使いにく!!!」と思った事がありました。(笑) その点Musescoreは操作が単純で簡単なので、すぐに使い方を覚えられると思います。僕も最初の一週間くらいですっと書けるようになりました。

 

またこれから譜面ソフトの導入を考えている皆様に嬉しい話としては、譜面の新規作成をする際に「新しい楽譜の作成」→「楽譜をテンプレートから作成」を選択すれば、それぞれの編成の基本的な形が出てきますので、楽譜の新規作成をするたびに楽器を選ぶ必要性もなくなります。つまりすぐに新しい譜面を作りたくなった時に、一から楽器を選ぶ手間が省けるという事です!これはすごくおいしいのではないでしょうか?もちろんテンプレートを選んだ後に楽器を追加したり削除する事も出来るので、ビッグバンド編成でボーカルを足したい、サックスを一本削りたい、などといった細かな操作もしやすいというのがMusescoreの魅力です。

➂ジャズにありがちな持ち替え楽器も対応出来る(Musescore2.0以降のみ)

これは個人的には一番の朗報だと考えています。Musescore自体リリースされてから何度もバージョンアップを繰り返しているのですが、2015年3月に新しくリリースされたMusescore2.0以降には後述するパート譜の抽出機能や、ギターやベースで使用されるタブ譜の機能がつきました。そこに持ち替え楽器に対応出来る機能もついたため、ビッグバンドでありがちなサックス↔フルート/クラリネットの持ち替えも一度に記譜する事が出来るようになりました。今までは一つのパートには一つの楽器しか打てなかったのですが、この機能のおかげで作業の幅が広がりました。

ここからは個人的な話ですが、カウントベイシーオーケストラを多く演奏していた当時、演奏する楽曲の一部ではフルートへの持ち替えがありました。また平均的にベイシーバンドの曲がフルートへの持ち替えが多く、これを表記する事が無料ソフトでは出来ないのか…と諦めていた部分がありました。しかしこの機能のおかげで作業の幅が広がった事は勿論、今までは持ち替えが出た際にはそれぞれの楽器の譜面を作って印刷してから糊で貼り付けて…という作業を行っていたのですが、その作業も要らなくなり、無駄を減らす事が出来ました。いやあ文明の利器ってのはありがたいですね…。

④譜面の移調をボタン一つで行えるようになる

これは有料ソフトでもついている機能ですが、B♭管(テナーサックスやトランペット)やE♭管(アルト/バリトンサックス)をCの譜面(ピアノやトロンボーンなど)に読み直してくれる機能があります。これをボタン一つで行ってくれるんです。

冒頭でも紹介したように、僕はソロの採譜を頼まれる事も多く、そのたびに五線譜でIn Cの譜面を書いて、そこからまた別の五線譜にそれぞれの調の譜面を書いて…という事をずっと行っていました。これをボタン一つで移調してくれるというのですから、これほど便利な事は無いですよね。紙の無駄も減りますし…。いやあ便利です。

⑤パート譜の自動作成もしてくれる(Musescore2.0以降のみ)

スコア上で複数の楽器を同時に操る人にとってはこの機能を無料で行ってくれるのって便利ですよ!

Musescore1.0の頃はそのような機能はなく、パート譜を出すにも逐一呼び出しを行わないと出てきませんでした。しかも譜面の縦横や五線の間隔もスコアのままで抽出されていたため、作業の量が尋常じゃなかった事を覚えています。しかし、この自動作成機能により、今まで行っていた縦横を揃える、五線の間隔を調整する、といった編集のわずらわしさも減ったので、個人的には相当な作業効率の向上になりました。

そして、抽出されたパート譜はスコアと連動しているため、変更した内容がすぐに反映される形となっています。だから、パート譜の内容を変えればスコアに反映され、スコアの内容を変えればパート譜にも反映されるため、何かを変えるたびに譜面を行き来しなくて良くなったという事です。ほんと、文明は恐ろしいくらいに凄いですわ…。

⑥PDF出力をはじめとした他の形式への出力が出来るので、作成したデータの共有も簡単に出来る

ここまで読んでくれた人の中には、「作る分には問題ないけど、作ったものをデータで共有したいんだけど…」っていう人もいると思います。大丈夫です。出来ます(断言)。

「ファイル」→「エクスポートorパートのエクスポート」(Musescore1.0は「名前を付けて保存」で保存したい形式を選択)をすれば、PDFでも保存が出来ます!これはどの譜面ソフトでもそうですが、書いたものを保存するのにソフト独自のファイル形式を扱っており、そのソフトを持っていない人が見る場合には難が大きい場合も多いのです。

その点PDFで出力出来たら共有も簡単ですし、MusicXMLファイルで出力すれば他のソフトでも読み込む事が出来るんです。だから譜面をPDFで出力してそのままCloudにも共有できるので、バンドの共有フォルダに譜面をあげる事だって出来るんです。そして僕のように譜面ソフトを乗り換えるような事があっても、もう一度初めから打ち直す必要はないんです。だから僕のようにメインで使用するソフトをMusescoreからSibeliusに乗り換える時も今まで使用していたデータをMusicXMLファイルとして出力するだけで、そのまま使用する事が出来るんです。これは本当に便利ですし、魅力ですよね!

共有も出来て、他のソフトに乗り換えてもそのファイルは実質読み込める…しかも無料…いい事ずくめですね!

最後に

いかがでしょうか。無料でここまでしてくれるなら、本当に凄いですよね。僕はこのおかげで今まで有料のソフトを買わずにやって来れました。正直、譜面を販売しないならMusescoreを使えば書けない譜面はないと言っても過言ではないです。ですから、学生のみなさんやお金に大きな余裕がないけど譜面を手で書くのは面倒だし疲れるし精神的にしんどいな…と思っている人には是非使っていただきたいです。

 

以上はやっしーでした!

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